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つくり手同士の
プライドが育んだ信頼関係

建築家

山嵜 雅雄Masao Yamazaki

東京都生まれ。山嵜雅雄建築研究室代表。戸建住宅、集合住宅、別荘を主に設計。コーポラティブハウスやバリアフリー住宅、省エネ住宅にも取り組む。

信頼の理由は
メーカーとしてのプライド

個人邸や別荘、コーポラティブハウスなど、主に住宅を手掛けている建築家、山嵜雅雄さん。

細やかに計算された動線と際限まで削ぎ落とされたフォルムを得意とし、これまでに手掛けた物件の約8割にクチーナのキッチンを採用しています。

「クチーナとの最初の出会いは、まだ個人事務所設立前に集合住宅を手掛けた際、建築会社から紹介されたのが始まりです。以来、個人事務所を設立してからもずっと、腐れ縁(笑)のような付き合いです」

これほどまでにクチーナに信頼を寄せる理由のひとつには、メーカーとしてのプライドがあるからだと山嵜さんは話します。

 

 

施主と建築家双方の想いをカタチに

「私は基本的に図面を書いたらそのままつくってもらう主義なので、お願いしたことをほとんど全て叶えてくれるメーカーはクチーナ以外にありません。どんな難題にも果敢に挑んでくれるので、そこはもう建築家とメーカーとのプライドのぶつかり合いでもあるわけです。

設計者として意匠的に私自身も満足のいく仕事をしたいし、使い手であるお客様にも満足していただきたい。施主と建築家の2者に堂々と対峙するその姿勢は、付き合い始めてから今までまったく変わっていませんね」

ひとりひとりの好みに合わせた
唯一無二のキッチン

様変わりするライフスタイルや家族構成のなかで、日本の住宅事情もセオリー通りではなくひとりひとりの好みや要望に応えることが必然になってきています。特にキッチンは、かつての厨房と呼ばれていた作業場のイメージはほとんど払拭され、家族の中心、住まいの中心へと昇華しています。

山嵜さんが手掛けた物件も、ビルトインコンロを使わないお宅や、料理のにおいを完全にシャットアウトできるようなキッチンを要望するお宅など実に様々で、ふたつとして同じキッチンはないといいます。

 

 

信頼関係が築き上げた選び合う理由

「私が、クチーナが他と違うと思っているもうひとつは、スタッフの教育がしっかりされているということ。例えば、前述のビルトインコンロのないお宅などは、仮に他のメーカーのショールームに行くと、絶対に『どうしてコンロをつけないんですか?』って言われてしまう。でもクチーナのスタッフは決してそれを言わない。お客様が主体だという本質をしっかり叩き込まれているんでしょうね。だから私が同行しなくても、お客様を安心してショールームに紹介できる。この部分でも他との違いを実感しています」

建築家とメーカー、決して年月の多さだけではないこの信頼関係にこそ、選ぶ理由、選ばれる理由の真髄が反映されているのではないでしょうか。